先日 同じ出身地の方と
地震の話をしていた時に
「私たちは田舎に戻ればサバイバルで生きて行けますよ」
という言葉に
急に浮かんだ映像が
子供の頃 夏、毎日家から川に下る時に通る
湧き水の場所の「画」でした
通り過ぎる時
必ず どこかのおうちのスイカや野菜が冷やしてありました
当たり前の景色でした
夏は冷たいのに冬にはあったかく感じる湧き水
はて?
どうなっているんだろう?
気になって 実家の義姉に聞いてみました
「多分水はまだ流れてると思うけど・・・」
(見たい・・・確認したい・・・)
で、行っちゃいました
家からすぐのところを川に向かって降りると
すぐに記憶とは違う
こんな舗装した道路ではなかった
下は草むらと畑がどうにか見分けつくくらい
草も木も繁っていて
(どこを降りていけるんだ?)
かすかにここっぽいなあというところを少し進むと
記憶の中の細い山道
「これだ!」
勢いよく曲がりながら下ると
ありました
苔やシダに囲まれ
人がこないので草だらけです
水着にタオルをひっかけ
浮き輪に体を入れて
サンダルでこの小さい峠道を
みんなで転がるようで 転がらず
走って降りていく子供達の姿は
もう何十年もなかったんだなあと
想像できました
それでも
この湧き水は延々と川に向かって流れ続けていたんだ
川から帰る途中湧き水を
両手にくんで飲み干してかえっていきました
私は道が無くて下に行けないけど
水は小さい滝のように下に落ちています
そして付知川へ・・・
私たちの心臓のように
ただただ止まる事無く
毎日をまっとうしてきた
まっとうしている
そして
これからもまっとうし続ける
手をかけなければ
こうして草におおわれていく
なんてことを
しみじみと思ったのでありました
そして 確かにサバイバル・・・
できます
近藤 ユミコ