登山家の格言に、「山の足は山でしか鍛えられない」というものがあります。
(7月唐松岳へ雪上の登山途中)
ジムでランニングマシンで走ったり,スクワットを繰り返しても
それは「走る力」や「基礎体力」や「大腿四頭筋の筋力」を鍛えることにはなっても、本物の「山を登る足」を作ることはできません。
登山道は、平坦な道だけではありません。
木の根や、細かな砂利や、ぐらついた岩や、ぬかるんだ土や濡れた岩なども様々で季節によってもその様子は一変します。
急な坂を何百メートルも登り続けたり、先も見えないような岩山を登る行為は、都内のビルを何段登っても得られない、独特な負荷を体にかけるのです。
また、その急斜面を下る際の膝や太ももへの衝撃は、ジムのスクワットでは決して再現できません。
天候が変化することもジムトレとの大きな違いです。
同じ山の同じルートでも、全く同じコンディションの日はない、と言っても過言ではありません。
山の足の話でしたが…
足本来のチカラとは…
自然の中で歩ける足が本来の足であるならば、本来の足を作るには自然の中へ行かなければならないかもしれません…
naruse m