テレビ、パソコン、携帯電話、自家用車。
寿司、焼肉、すき焼き、お酒。
今の時代、これらは特別なものではなくなりました。
誰もが手にできて、当たり前のように楽しめる時代です。
少し昔を振り返れば、
これらは一部の限られた人間だけが味わえたもの。
いわば現代の私たちは、
「昔の王様のような生活」をしているとも言えます。
それでも――
「不満」が消えないのはなぜでしょうか?
もっとお金が欲しい。
もっと時間が欲しい。
もっと評価されたい。
気づけば、“ないもの”ばかりを見てしまう。
でも本当は、
すでに「ありすぎるほど持っている」のかもしれません。
便利さが増えた分、
感動は薄れ、ありがたみも感じにくくなった現代。
いつでも手に入るからこそ、
「満たされる力」が弱くなっているのかもしれません。
だからこそ大切なのは、
少し立ち止まること。
今日食べたご飯。
当たり前に動く体。
何気ない日常。
それら一つ一つに目を向けるだけで、
世界は少し違って見えてきます。
外に求め続ける限り、
満足は終わりません。
でも、内側に目を向けた瞬間、
すでに満たされていたことに気づくこともある。
「足りない」ではなく、
「もう持っている」に気づくこと。
それが、現代を生きる私たちに必要な
本当の豊かさなのかもしれません。

naruse m

