先日こんなニュースがありました。
これは高濃度茶カテキンの話です。
以下文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)より抜粋
高濃度茶カテキンには問題が多く、話題になったこともありましたが、あまり消費者には危険性が伝わっていないようです。カテキンは体脂肪を減らすなどと喧伝されていますが、その根拠は、血糖値の上昇や心拍数の増加などを起こすアドレナリンを分解する酵素の働きを、カテキンが阻害するところにあります。したがってカテキンを摂取するとアドレナリンが増えて交感神経の作用が強まり、結果的に脂肪燃焼が活発になるという理屈です
しかし、もしこれが本当に体の中で起きているとしたら、大変なことです。なぜならば、脂肪燃焼が活発になるレベルまでアドレナリンの量が増えるのであれば、交感神経の作用は非常に強くなっており、そうであれば心拍数の増加や血圧の上昇、不眠、下痢などさまざまな症状が表れるはずです。裏を返せば、そのような作用が起きないということは、脂肪燃焼も活発化していません。しかも、高濃度茶カテキンには、発がん性も指摘されていますので、うかつに多量に摂ることは避けたほうが賢明でしょう。
2007年には、カナダでサプリメントに使われていた高濃度茶カテキンによって肝障害が起きたことが報告されており、そのためにカナダでは販売禁止になっています。また、アメリカでは高濃度茶カテキンを含む製品は、注意書き付きで販売されています。09年にはイタリアで、高濃度茶カテキンが原因と考えられる肝機能障害の研究が行われ、因果関係は、ほぼ確実と判断されてもいます。日本でも、動物実験ではありますが、通常の高濃度茶カテキン入り飲料一本で、人間に換算した場合の摂取許容量を超えるということが判明しています。
以前から健康本なんかではよく見かけていましたが、なかなかスポンサーの関係からか、テレビ等のメディアからはほとんど聞こえてこなかった話ですね。
この手のニュースを聞いていつも思うことだけど、健康食品は取りすぎのリスクは商品に表示してほしいです。効能がある分、過剰摂取は必ず害があるはずなので・・・
いまの時点では効能を期待して口にするものは、リスクも自分で調べるしかないですね〜
わからなければ健康効能で聞いて下さい(笑)
naruse mituaki