思い出の処分

 

実家の残していた古い建物の部分を

解体する事になり

中にあるものを処分するので見てほしいと言われ

出向きました

 

家を立て替えてからもう30年・・・

残っていた部分には入ったことがなかったのですが

土足で上がったその場所は

記憶の中より

随分狭く 天井も低く ・・・

 

子供の頃だけでなく

大人になってからでも来たりしてたのに

なぜこんなに自分が巨人になったような感じなのか?

 

摩訶不思議

 

記憶って不思議です

 

とりあえず詰め込んでいたものは

今となってはゴミです

「こりゃたいへんだあ〜」と

片付け始めました

 

すると 一通の手紙がでてきました

宛名は一昨年亡くなった兄です

 

許可の取りようもないので

義姉がおもしろがって読み始めました

 

「英明 元気か? おれはなんとか元気や」

 

東濃弁の便りの始まりです

 

どうやら

 

「おれは東京に出ようと思っとる

原宿にいきゃあ ランちゃん スーちゃん ミキちゃんに会える

んやないかと思う」

 

というキャンディーズへの熱い思いと

東京進出への意気込みが

終始 徹底して「東濃弁」で

三枚の便箋に綴られていました

 

しょっぱなから爆笑で

最後まで爆笑でした

 

「その人 今何してるんだろうね?」

と実姉 義姉 私の三人で

楽しい時間を過ごさせていただきました

 

「鈴木さん」は

本当にその後東京に行ったのか?

笑いながら

思い出の数々を捨ててきました

 

2日豪 きれいに片付いた屋内の写真が

送られてきました

 

思い出の現物はどんどん消えていきます

 

そして新しいものが増えていくんですね

 

 

近藤 ユミコ

 

 

 

投稿日:2024.05.20|カテゴリー:NEWS,雑記

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