今年の夏は特別に暑く感じたと思う人も多かった思います。
地球温暖化と聞くと、まず思い浮かぶのは「二酸化炭素」や「温室効果ガス」ではないでしょうか?
確かに、これが一番大きな原因なんですが、実は 海の汚れ も無関係ではないんです。
海は地球最大の二酸化炭素の吸収場所で、私たちが出したCO₂の約3割を吸い込んでくれています。
その役割を担っているのが「植物プランクトン」。小さな存在ですが、光合成をしてCO₂を取り込み、酸素をつくり出してくれるんですね。
ところが、海に生活排水や化学物質が流れ込むとプランクトンのバランスが崩れ、赤潮などが発生します。すると、CO₂を吸収する力が弱まってしまう のです。
さらに、海が汚れると表面の水が温まりやすくなり、深いところにCO₂を運ぶ働きも落ちてしまいます。これも温暖化を進める一因に…。
加えて、油膜やプラスチックごみが海面を覆うと、太陽の光を反射できずに熱をため込みやすくなる、という問題も出てきます。
つまり、
- CO₂の吸収が減る
- 海が熱をため込みやすくなる
- 海の循環が乱れる
こうした影響が積み重なって、地球温暖化をさらに悪化させてしまう わけです。
「温暖化は海水が汚れているから起こる」というのは正確ではありませんが、
「海が汚れると温暖化を助長する」というのは間違いなく事実。
地球を守ることは、結局わたしたちの体と健康を守ることにもつながりますね。
naruse m