海外では既に危険が指摘されているカフェイン入りのエナジードリンクでの中毒死が日本でも発生しました。
九州地方で今年、眠気覚ましをうたうカフェイン入り清涼飲料水などを頻繁に服用していた20代男性がカフェイン中毒で死亡していたことが福岡大法医学教室の分析で明らかになりました。
男性は眠気を覚ますためとしてエナジードリンクと呼ばれるカフェイン入りの引用を長期間多用しており、死亡する1年ほど前から体調不良を訴え、吐いて寝込むことを繰り返していました。
死亡した際には胃の内容物や血液、尿に高濃度のカフェインが残っていた他、胃の内容物にはカフェイン錠剤の可能性がある破片も混じっており、カフェイン中毒死と判断されました。
昨年BUZZAP!ではイギリスの政府アドバイザーが「あれだけの砂糖とカフェインを含んでいるエナジードリンクを飲ませるというのは事実上学校内でドラッグを許可しているのと変わらない」として未成年のエナジードリンク飲用を禁止すべきと指摘したことをお伝えしましたが、海外では既に10例以上のカフェイン中毒に寄る死亡例が確認されています。
また、男性は24時間営業のガソリンスタンドに夜勤として勤務。帰宅後は夕方まで起きていて、その後に寝て出勤するという生活を続けていました。
日本ではこのように激務と変則的な生活をエナジードリンクなどで眠気を抑えてのり切ろうとする社会人は少なくありません。会社勤めをしている中では、繁忙期などに誰しもが一度はこうした経験をしたことがあるのではないでしょうか。
しかしカフェインで無理やり眠気を抑えこみながらの生活を年単位で続けていくとなると話は別物。深刻な病気や中毒症状の発生を頭に入れておいたほうがよさそうです。