とある縁があり桑名のハマグリ料理の名店「日の出」で食事する機会に恵まれました。
名古屋駅から近鉄に乗り換え桑名駅からタクシーでワンメーター。
タクシーの運転手さんが・・
「よくこの時期予約とれましたね!?」
「こんな料亭僕は一行けません!」
などと話しをされ、期待と同時に不安もッッッ
入り口も趣があります。
桑名のハマグリは揖斐川、長良川、木曽川という大きな川の河口があり、山から運ばれるミネラルたっぷりの淡水と海の栄養が混ざり合う「汽水域」に生息しているようです。
海水が濃く浮力が強い場所は貝は殻を厚くしてしまうようです。桑名の汽水域は浮力が弱く余計なストレスが貝にかからず、殻がとても薄く身も柔らかいようなのです。
料理の合間に女将さんが色々と教えてくれるところも楽しいです。
見た目は地味ですが、一品一品丁寧つくられています。
そして・・・
主役のハマグリ鍋です。仲居さんが丁寧に絶妙なタイミングで鍋からハマグリを取り上げてくれます。
わかりずらい大きさですが、これで3〜4年ものだそうです。
身がプリッツプリ!!澄んだスープですが、味がしっかりとついていて、香りもつよいです。柚子胡椒などの薬味などもありますが、このまま食べないと勿体無いかんじです。
2〜3回ほど鍋から取り分けてくれるのですが、その度にスープも濃くなりハマグリを堪能できます。
蛤の出汁と一緒に煮たせた木綿豆腐と葱は甘味が増し、三つ葉の香りがまた良く、醤油を使うのが勿体無い味がでてます。
海苔を纏い、桑名の米油で揚げた蛤の天ぷら。塩・・・いりません。口に入れた瞬間ハマグリの旨みがひろがります。
写真はありませんが、蛤の出汁が出た鍋で茹でられる熱々の葛きり・・胡椒をかけていただきました。
そして・・
蛤の出汁をたっぷりと含ませた白米と麦の雑炊は、
溶き卵で仕上げ、桑名の海苔を乗せて、蛤の時雨やちりめん山椒、香の物と共にいただきます。
最後はわらび餅。ん〜ん美味!!
美味しいお酒にハマグリに楽しいおしゃべり・・・最高ですね!!
また訪れることができるかな・・・
naruse